heroku を使ってみる
ちょっと試しに heroku を使ってみたいなぁと思ったので登録して動かすとこまでやってみた。その時のメモをここに記す。
はじめに heroku のサイトにいって登録する。メールアドレスのみ入力するフォームが表示された。シンプルだなぁ。すぐにメールがやってきて、そこに書かれたリンクを開くとパスワードを入力するフォームが表示される。はい、登録できました。
そのまま、My Apps という画面にやってきた。QuickStart Guide というものに目がついたのでつついてみる。Heroku を使うための手順が表示されたので、これに沿って操作をしてみよう。
まず、Heroku Toolbelt というものをインストールするらしい。下調べした時はRubygemsで何かをインストールする記事を見かけたけれど、MacOSX、Windows、Ubuntu Linux、その他それぞれに用意されているようだ。僕の環境は MacOSX なので OSX package をダウンロードしてインストールする。
Heroku Toolbelt をインストールするとターミナルで heroku コマンドが使えるようになった。 QuickStart Guide に従い、このコマンドを使って heroku にログインする。
> heroku login
上のコマンドを入力し実行すると、いろいろ聞かれるので答えていく。メールアドレスとパスワードを入力した後に公開鍵がいくつか見つかったけどどれを使うの?と聞かれたので一度コマンドを中止した。なんとなくサービスごとに公開鍵と秘密鍵の組を使い分けているので、 heroku 用に新しいものを作る。
> ssh-keygen -t rsa
こちらもぺろぺろと質問に答えていって鍵の組を作った。もう一度 heroku のコマンドを実行して作業をすすめる。さっき作った公開鍵を選択すると、公開鍵が送信され、認証成功と出てコマンドが終了する。
次の手順はいよいよアプリケーションの配置らしい。今回はなんとなく最近いじっている node.js のアプリケーションを配置してみることにする。サポートしているらしいプログラミング言語やフレームワークが表になっていたので、この中から node.js を選択する。ガイドにはnode.jsのアプリケーションコード例なども載っている。すでに動くアプリケーションがあるのでその節は読み飛ばした。
アプリケーションを配置する際に Procfile というファイルを用意する必要があるようだ。heroku に配置するアプリケーションをどう動かせばよいのか教えてあげるファイルなのだろうか。ガイドに習い、以下のように記述した。
web: node app.js
Procfile を作った後は foreman というコマンドで試すことができるらしい。以下のようなコマンドを実行するとサーバが起動したようなログが表示された。多分大丈夫なんだろう。
foreman start
今度こそ heroku にアプリケーションを配置できそうだ。git で heroku にアプリケーションを push する。すでに配置しようとしているアプリケーションは git でバージョン管理しているのでガイドにあるような git init などのコマンドは実行しなかった。さっき作った Procfile だけバージョン管理対象に追加してコミットしておく。その後以下のコマンドを実行した。
heroku create --stack cedar
cedar ってなんだろう。コマンドを実行するとなんらかのURLが表示された。とりあえず heroku の git remote の設定は追加されたようだ。早速 push してみよう。
あら、push できなかった。そういえば heroku につなぐときにはさっき作った公開鍵・秘密鍵の組を使ってねという設定をするのを忘れていた。
~/.ssh/config にその設定を記述する。以下のような感じでよいだろう。
host heroku.com hostname heroku.com user git identityfile ~/.ssh/id_rsa_heroku
identityfile のところには自分が作ったファイルのパスを書く。設定が終わったらもう一度 push してみよう。
git push heroku master
おお。ファイルを push したあともなんだかずらずらと表示されて何かをやっているらしい。なんか TypeError とか出ていて不安な感じだけど、きちんと package.json とかも読んで依存しているパッケージらをインストールしてくれている。
push した後はアプリケーションのプロセスを動かす必要があるみたい。以下のコマンドで起動できるようだ。
heroku ps:scale web=1
起動コマンドを実行したあと、プロセスを確認する。
heroku ps
こんなのが出てきた。
Process State Command ------- -------------- ----------- web.1 crashed for 4m node app.js
おや、State のところに crashed とか書いてある。そんなぁ。ログを見てみよう。
heroku logs
~~~ 略 ~~~ 2012-02-22T18:21:48+00:00 app[web.1]: Express server listening on port 3000 in development mode 2012-02-22T18:21:49+00:00 heroku[web.1]: Error R11 (Bad bind) -> Process bound to port 3000, should be 56060 (see environment variable PORT) ~~~ 略 ~~~
なんだかこんなのが見えている。これはポート番号の指定がよろしくないのでは。express のひな形だと 3000 決め打ちだったからなぁ。
というわけで、app.coffee の
app.listen 3000
となっていたものを
port = process.env.PORT ? 3000 app.listen port
このようにした。coffeescript で書いているのでこんな感じになった。修正したものを push してやり直してみる。もう一度 heroku ps コマンドで確認する。
Process State Command ------- ---------- ----------- web.1 up for 36s node app.js
こうなった。よさそう。よかった。
アプリケーションを配置できたので以下のコマンドで公開しよう。
heroku open
コマンドを実行すると、ブラウザで配置したアプリケーションのURLが開かれた。問題なく動いているようだ。
アプリケーションの配置ができましたーこれですー!と言いたいところなのですが、まだ人に見せられるようなところまではできていないので…これからがんばります。まぁ、そのうち。